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ぎらぎら系NPO、やさしい系NPO

2012年08月20日

Youth for 3.11の中核を担っている学生とOBたちと楽しい懇談の時間を持った。東日本大震災までは、NPOやNGOと殆ど無縁だった若者ばかりだ。震災ボランティアを機に多くのNPOと接することになり、情報収集に長けているせいか、すっかり業界通になっている。

彼らに、日本のNPOについてどう思っているのか尋ねてみた。すると、「ぎらぎら系」と「やさしい系」があるという。「やさしい系」は地道に活動を続けているNPOの人々で、やさしすぎて、ソーシャルメディアなど今どきのツールや戦術にうとく競争力が希薄な印象があるという。他方で、「ぎらぎら系」も存在し、メディア戦略に長けている、いわゆる社会企業家と自称する人に多いという。ぎらぎら系は、どちらかというと自分を売ることに感心があり、やさしい系は社会問題に関心があるけれど、あまりにもやり方が下手だという。

どちらが好みかと聞かれれば、絶対に「やさしい系」と答える。しかし、それだけでは課題解決やイノベーションの担い手は、NPOから容易に生まれないだろう。「やさしい系」の純粋さを持ちながら、質の高い活動をする、エクセレントなNPOが求められている。

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