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ぶれない課題解決志向 ~お菓子屋ぱれっと~

2013年01月29日

NPO法人ぱれっとの理事長、相馬さんとミーティング。クッキー工場の隣の部屋で、甘い香りに包まれながらの談話となった。ぱれっとは創立30周年を迎える障害者支援のNPO。障害者によるクッキー販売の草分け。別に株式会社を設立しレストラン経営にも挑戦。相馬さんは、「最近、自分たちがソーシャルビジネスと呼ばれることがあるが、障害者の自立という課題解決のために活動を行ってきただけで、何も変わっていない。時々、戸惑うこともある」と述べていたのが印象的だ。ぶれないのが一番。それにしても、このクッキー、本当に美味しいのです。

ところで、その午後、トポス会議というものに出席した。一橋大学の野中先生が関わられているということもあり、部分的であるが参加させていただいた。ソーシャル・イノベーション、公益資本主義など、流行りの言葉が飛び交っていた。出席者は大手企業のサラリーマンが目立っていた。
セッションでは、社会的な非営利活動を持続させるためには、資本主義か、政府につなぐことが必要。新しい資本主義のかたちが求められているというものだった。
 ビジネス(営利活動)の中にある、社会性をより意識することは重要だと思う。しかし、あまりにも資本主義に執着しすぎて、非営利活動や政府の活動をビジネスの言葉や考え方でしか理解できないような不自由さを感じた。
 大事なのは社会課題の解決。上記のぱれっとをみれば一目瞭然。自分たちが取り組む課題解決において、最適な活動や組織形態を選択しているにすぎない。社会課題には、市場に近いかたちで解決できるものも、収益性がないものも多様かつ、動的に存在しているのだ。

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