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マニフェストの読み方:ポピュリズムに陥らないために

2012年12月03日

マニフェストの読み方のポイントについて。社会課題の解決を政府や市場だけにゆだねることは困難であることはこの20年の各種政府の取組の経験が物語っています。古くて新しい言葉ですが、国民が主体的にかかわることが求められています。こうした視点で、マニフェストを読み解くとき、次のような点がポイントになると考えます。
第1に、国民を社会サービスの受益者としてだけではなく、能動的に社会課題にかかわる主体として描かれているか。
第2に、国民の不安をあおったり、過度に国民の要望に応えるような表現がないか。
第3に、社会課題に対して、否定や批判だけではなく、解決策を提示しようとしているか。
第4に、人々が課題解決に参加するための受け皿としての、民間非営利組織(NPOなど)の役割が示されているか。

これらは、ドラッカーがナチスの全体主義の分析をした際の論点に重なる部分もありますが、ポピュリズムに陥らないための知恵であると思います。

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