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一夜明けて

2013年07月22日

 Facebook上に、選挙結果に対する多くの知人たちの所感が記されている。その多くは、落胆したものが多かった。福島の有権者が、原発推進派の自民を選んだことに対する憤りが記されているものもあった。予想されていた結果ではあった。だが、最も憂慮するのは、主要政党が最重要政策課題について解決策を表に示さないことだった。これが、「争点なき選挙」の原因でもあり、有権者の関心を引き出すことができず、低投票率に結びついたのではないかと思っている。

 しかし、もっと憂慮するのはこれからのことである。重要政策課題について明確な答えをださないままに、与党大勝となり、向こう3年選挙がないとすれば、これらの政策について、国民は与党に一任せざるをえないことになる。国民はどうすればよいのか。遠くから不満を呟くだけしかないのだろうか。
 残された選択肢はきわめて少ないが、可能性は残されている。それは輿論形成である。影響力があり、かつ質の高い輿論を構築することは、日常生活の延長戦の中で、私たちができることの数少ない選択肢ではないかと思う。

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