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一見不完全な大きな力

2012年09月26日

このところ、言論NPOの若手スタッフの度重なるミスにどう対応したらよいものか悩まされていた。2時間懇切丁寧にミーティングをしたが、一晩かかってもその内容を掌握できないらしい。一時一句、書き方を説明しないとわからないようだ。また、四苦八苦していても、助けを出さずに帰ってしまう者も。こちらのほうが問題は深刻化もしれない。

そんな悩みを抱えていたが、昨日は、日本学士院賞を受賞された木村孟先生の記念講演会だった。日本でも最も権威ある賞で、世界的な研究をされた方に授与されるものだ。研究は大学院修士課程の時のものだという。つまり、22-24歳ころの研究である。そういえば、ノーベル経済学賞を受賞したコースの論文も修士論文だった。ドラッカーが、ナチスの批判的分析の大著「経済人の終焉」を記したのも26-28歳頃である。年齢ゆえに、一見未完成にみえるものに大きなポテンシャルがあることを忘れてはならないと改めて思った。

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