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今どきの若者のすばらしい職業観

2012年09月20日

スタンフォード大学を卒業し、今年9月から、サンフランシスコのボストン・コンサルタンツに就職したW君から、連絡があった。ようやく仕事に慣れ、充実した日々と送っているようだった。しかし、その彼のメールには、予想外の相談事、いや依頼事が記されていた。

将来のキャリアを考え、教師になるための登録準備をしたいので、参考人のひとりになってほしいというものだった。

W君は、Youth for 3.11という東日本大震災の被災地に学生ボランティアを派遣する団体を創設した人のひとり。将来は、教育などソーシャルな分野の仕事につきたいと述べていた。ボストンコンサルタンツに入社したのは、職業人としてのスキルや社会人基礎力を身に着けるためで、自分のキャリアのプロセスだと考えていたのだろう。

私はバブル時代に学生だったせいか、ブランドに弱い。官僚、一流企業に就職することが格好良かった。ただそれも本当にやりたいことというよりも、見栄のためだったことも少なくない。W君の志となんと違いのあることか。

最近、W君のような若者との出会いが多い。日本の将来も捨てたものではない。

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