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東日本大震災における市民社会調査と超えるべき壁

2012年09月05日

日本NPO学会は、東日本大震災における市民の様々な支援活動の記録と教訓を導くべく、5年間の調査を日本NPOセンターから受けている。人の流れ、金の流れ、物の流れ、情報の流れの4班に分かれ調査を始めている。

私は会長なので、特定の調査を担当するのはよくないと思うが、適当な担当者がみつからず、物の流れを調査を担当することになった(ちょっと情けないが、未経験のテーマを敬遠する研究者も少なくない。)

この調査で避けたいのは比較対象や全体的な視点が不足するまま、NGO、NPO事例を掲げて、「これだけ頑張っている」と主張すること。単刀直入にいえば、この種の調査が多かった。しかし、たとえ優れた実例であっても、比較がないと、説得力がなくなり、「独りよがり」と捉えられてしまうだろう。

この調査で、どこまでこの壁を壊すことができるか。内心もっとも重視している点である。

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