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目から鱗 ~時間に正確な鉄道は安全性も高い~

2014年05月22日

昨日は、言論NPOの工藤代表とともに、JR東日本の方々と面談した。日本の外交、安全保障問題まで内外問わず幅広い分野に話題が及んだ。

中でも最も印象的だったのが、「日本の鉄道が安全なのは、時間に正確だからだ」という説明だった。確かに、日本の鉄道ほど分単位で時間に正確な鉄道は世界にないだろう。その正確さと安全には相関があるというのだ。

日本の鉄道は他国と比較しても、そのシステムが細分化され、所掌が定められて運営されている。以前、専門家から、日本の鉄道を売り込もうと国際競争入札に応札しても、なかなか勝てないと聞いたことがある。フランスなどはプレゼンテーションを一人で行うが、日本の場合には鉄道システムが細分化されている分、何人もの説明者を用意しなければならないのだそうだ。

しかし、システムが細分化されているということは、言い換えれば、各自の責任範囲が明確であるということでもある。そして、時間通りに運行するということは、各システム担当者が、自らの担当業務を所定のマニュアルに沿って正確に運営しなければ実現しないはずだ。その中には当然、安全管理に関する業務が相当分含まれており、他業務と密接に関連しあっているということなのだろう。

つまり、JR東日本の場合には、安全性の指標として、時間の正確さを用いることができるということだろう。(ただし、福知山線事故のことを考えると、すべての鉄道にこの指標を適用できるとは言い難い思う)。
それにしても、なるほど、目から鱗だった。

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