本日28日、午後6時半より、プレスセンタービルで、「エクセレントNPOフォーラム」が開催されます。エクセレントNPO大賞の受賞者、ノミネート団体、審査委員が円卓に並び、参加者はそれを囲むようにランドテーブル形式にしました。「新しい公共」担当の中川大臣、企業関係者も議論に参戦します。後半は、大賞該当者なしの主たる理由となった「政治的中立性」「資金の透明性」について、ガチンコで議論します。Ustreamでも中継予定です。 http://www.ustream.tv/channel/genron-npo-live
エクセレントNPOの資金の透明性に関する基準は、たとえ合法的であっても、社会的に問題のある行為によって得られた資金を寄付や助成金としてNPOがもらうのは不適切であるいう考え方に基づいています。たとえば、係争中の個人が拠出した基金や団体の助成行為は違法ではありませんが、係争中の段階、つまり有罪か無罪か明確でない段階で、そこから寄付をもらうのは不適当であると考えています。
その理由は、第1に、社会正義を主張し行動するNPOが、自らの中に矛盾を抱えることになり、その主張に説得力がなくなります。
第2に、こうした資金を得ていることが、ほかの寄付者や支援者、受益者の方々への説明責任の問題です。
第3に、こうした曖昧な行為が積み重なれば、社会的な規律を弱めることにつながるからです。
犯罪を犯した個人や団体が未来永劫に寄付をできないのかという疑問がおこりますが、そうではありません。罪を償ったのちに、まっとうな方法で得た資金による寄付行為は問題はないと、エクセレントNPO基準では考えています。
NPOの中には、黒いお金も善意のために使えば白くなるという人が結構いますが、結局は、それが社会の規律を削ぐことになることを議論したいと覆います。