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崩れる近代大学のカタチ

2012年08月03日

近代大学の基礎を築いたのはドイツのフンボルトだ。以来、世界の大学のカタチはドイツ型大学のカタチに踏襲されてきた。考えてみれば、これだけ長い間、さしたるイノベーションもなく、同じカタチを続けてきたことが不思議なくらいだ。しかし、その状況も崩れる兆候が次第に明らかになっている。産業界が求める人材を大学が排出できていない問題はハーバート大学のような一流大学でも解決できていない。その影響を受けて、OECD諸国では、大学生の学習成果を執拗に求めるようになっている。大学という人材製造工場の品質管理が求められているということだ。それに伴い、教授に求められる要件も大きく変化する予感。昔ながらの教授では通用しなくなる。また、オンライン大学については懐疑的にみられてきたが、アメリカのそれは、予想以上に大きな展開を見せ始めている。インドの巨大市場を狙って動き始めているからだ。

大学のカタチが大きく崩れる予感。日本では少子化に伴い、大学生を獲得できないことが最大の課題になっているが、実は世界の変化の小さな兆候なのではないだろうか。

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